便器から異物が流れてしまった場合について
トイレの便器に物をうっかり落としてしまった時はあわてて流してしまわないことが何より大切です。落ちたものがすぐ見えて拾い出せる状態であれば早めに取り出して下さい。排水口から流れてしまったように見える場合でも落ち着いて対処すれば軽い対応で解決することもあります。スマートフォンや鍵やおもちゃや消臭剤のふたなどは便器内の曲がった部分にとどまっていることがあり流してしまう前なら取り出せる可能性があります。反対にあわててレバーを回したり水を流して確認したりすると奥へ押し込んでしまい便器の脱着が必要になることもあります。以下の手順で解決することもできる場合がありますのでご紹介しておきます。●水が流れない処置をする
落下物が排水管の奥に流れていかないように水を流さないように注意して下さい。そしてトイレタンクのレバーに触らないようにして下さい。自動水洗式トイレでしたら電源を切ってしまうとよいでしょう。それ以外にも止水栓を閉めてしまうのもよい方法となります。落下直後は確認したくなって水を流したくなることがありますがこの動きが最も状態を悪くしやすいためまずは給水を止めて現状を保つことが重要です。
止水栓を閉栓することにより確実に給水をストップさせることができますのでこのあとに落ちたものを拾い上げるだけです。衛生的に抵抗感を感じる方や無理をせずに作業しにくい物を落とした時は水道修理業者へ修理手配をして任せる判断も安心につながります。特に金属製の物や角のある物は便器内部に引っ掛かっていることがあり無理に動かすと傷や詰まりの原因になるため慎重な対応が必要です。
●手で拾い上げてみる
ちょっとしたものであれば排水口の底面に残っていたり排水口付近にひっかかっていたりすることもありますので確認ができるようであれば手で拾い上げられる可能性が高い段階です。排水口に手を入れる場合には静かに手を挿入していくことです。勢いよく排水口の奥に手を入れて水面を揺らすとその勢いで奥へ流れて行ってしまう可能性もありますので十分に注意して下さい。衛生面が気になる時は厚手の手袋を使い便器のふちや内部で手を傷つけないようにゆっくり探ることが大切です。見える位置にあるのに届きにくい時は無理に腕を押し込まず体勢を安定させてから行う方が安全です。
●落下物が見えない場合
落下物が排水口の少し奥まで入り見えなくなってしまうことがあります。目で見えないからといってすぐに流れ去ったとは限らず便器内部の曲がりで止まっていることも少なくありません。見分け方としては水位が普段と大きく変わっていない場合や流していないのに異音がない場合はまだ近い位置にあることも考えられます。
見えるのであれば手で拾い上げられる可能性がありますが目に見えない部分に物が流れて行ってしまった場合には確認できない状態でしたら直ぐに水道業者に手配をして取り出してもらうことで安価で修理することも多数あります。無理に何度も便器内を触ったり棒状の物で突いたりすると落下物を奥へ押し込みやすくなり詰まりを強くすることがあります。特にアクセサリーや樹脂製品や子どもの小物は排水路の途中で止まりやすいため早めに相談することが結果として負担を抑えやすくなります。
●真空ポンプを使う
排水口付近にまだあるような気がするというときには絶対にラバーカップを使わないで下さい。この場合には真空ポンプを使って吸いだけの片方向で流れてしまったものを取り出すことができるかチャレンジしてみるとよいでしょう。押し込む力が強い道具を使うと落下物が排水管の奥へ進んでしまい便器の取り外しや排水管側の作業が必要になることがあります。真空ポンプを使う時も一気に強く操作するのではなく状態を見ながら慎重に行うことが大切です。落とした物が布類や紙類ではなく硬い物である場合は吸引で位置が変わるだけのこともありますので無理を感じた時点で中止する判断が重要です。
上記で解決することができない場合には水道修理業者に依頼するのもよいでしょう。便器内で止まっているだけなら比較的簡単な作業で取り出せることもありますし便器を外して安全に回収した方が設備への負担を抑えられることもあります。落とした物の種類や大きさや落ちた直後に水を流したかどうかを伝えると判断が早くなります。
多少の費用が必要になりますが簡単な作業で解決することが少なくありません。また間違った対処の仕方によってダメージが悪化してしまうことがあるので十分に気をつける必要があります。水位が上がってきた場合や一度でも流してしまった場合や異物が金属やプラスチック製である場合は早めに相談することが大切です。詰まりを起こしてからでは便器内の汚水処理も必要になり対応が大きくなりやすいため落下直後の冷静な判断が重要になります。
簡単にトイレつまりを解消する対処方法
比較的軽いつまりであれば家庭で試せる対処方法がありますが最初に大切なのは水を何度も流して状態を悪化させないことです。水位が高いまま流し続けると便器からあふれて床まで汚れることがあり集合住宅では階下への影響につながる場合もあります。つまりの原因がトイレットペーパーの使い過ぎや一時的な排水不良なら改善しやすい一方でおもちゃや掃除用品や大量の異物が詰まっている時は家庭での作業では解決しにくくなります。見分け方としては水を流した後に少しずつ引いていくなら軽いつまりのことが多くまったく減らない時やゴボゴボという大きな音だけが続く時は奥で強く詰まっているおそれがあります。作業前には床へ新聞紙や布を敷いて汚れの広がりを防ぎ止水栓の位置も確認しておくと安心です。無理に力をかけると便器や排水管を傷めることがあるため変化を見ながら進めることが大切です。●プラング(便器つっぱり棒)を使用する
プラングは便器の排水口に密着させて押したり引いたりすることで詰まりの原因を動かし流れを回復させやすくする道具です。トイレットペーパーや排せつ物がたまっている時には効果が出やすく水位が少し高い状態のほうが密着しやすいことがあります。使う時は排水口にまっすぐ当てて空気が逃げにくい位置を作りゆっくり押してから引く動きをくり返します。強くたたくように使うと水が飛び散りやすく便器の内部へ衝撃もかかるため勢い任せにしないほうが安全です。見分け方として数回の作業後に水位が少しずつ下がるなら改善の兆しがありますが変化がない時や押した時の感触が異常に固い時は奥に異物がある可能性もあります。作業後は少量の水で流れを確認して一気に大量の水を流さないようにします。
●熱湯を注ぐ
お湯を使う方法は紙や軽い汚れが柔らかくなって流れやすくなる場合に試されますが高温すぎる湯を急に注ぐと便器へ負担がかかるため扱いに注意が必要です。とくに陶器製の便器は急な温度差でひび割れの原因になることがあるため沸騰した直後の熱湯をそのまま使う方法は向いていません。ぬるめから少し熱い程度の湯をゆっくり注いで時間を置き紙つまりがふやけるかを見るほうが安全です。見分け方として水位が高すぎず紙が多く浮いている時は試しやすい一方で異物が見えている時やまったく水が引かない時は効果が期待しにくいです。初期対応としては先にバケツで少し便器内の水をくみ出してから行うとあふれにくくなります。湯を入れた後はすぐ流さず変化を待ち少量の水で確認するようにします。
●ドレンクリーナーを使用する
市販のドレンクリーナーは排水管内の汚れや軽いつまりへ働く薬剤ですがトイレで使う時は製品ごとの用途をよく確認することが重要です。台所や洗面所向けの薬剤の中には便器やトイレ配管へ向かないものもあり誤って使うと改善しないだけでなく便器内に薬剤が残って危険になる場合があります。使用する時は表示された量と時間を守り換気をしながら作業します。見分け方として紙つまりよりも排水路のぬめりや汚れが原因で流れが悪い時に向くことがありますが固形異物の詰まりにはほとんど効果がありません。他の洗剤と混ぜることは避けて作業後に様子を見ながら少量の水で流れを確認します。薬剤を入れても水位が下がらない時や刺激臭が強い時は無理を続けず別の方法へ切り替えることが大切です。
●便器ブラシやワイヤーハンガーを使用する
便器の入り口付近に紙のかたまりや異物が見えている時は便器ブラシで位置を動かして流れを作れることがあります。ワイヤーハンガーを曲げて使う方法もありますが硬い金属は便器の表面を傷つけやすく奥で引っかかると状態を悪くすることもあるため注意が必要です。見える位置にある柔らかい詰まりへ軽く触れる程度なら対処しやすいものの見えない奥まで差し込んで探る方法は安全とは言いにくいです。無理に押し込むと異物がより奥へ移動して家庭では届かない場所で完全につまることもあります。初期対応としてはゴム手袋を使い取り出せる物があるなら取り除き便器内へ傷を付けないように静かに動かします。少しでも硬い抵抗が続く時やおもちゃなどの異物が疑われる時は自力で続けないほうがよいでしょう。
上記の方法で流れが戻らない場合や水位が高いまま変わらない場合や異物を落とした心当たりがある場合は水道業者へ相談することが適切です。とくに何度も詰まる時や便器以外の排水も悪い時は枝管や屋外排水まで原因が広がっていることがあります。早めに相談すれば便器の取り外しや専用機材を使った対応で原因を確かめやすく被害の拡大も防ぎやすくなります。安全面と衛生面を考えて無理な作業で状況を悪化させないことが大切です。
